MENU

    コモドドラゴンに会うベストシーズンとは?

    コモド島などのコモド国立公園は多くの観光資源にめぐまれていて、コモド観光のベストシーズンといえば、それら全体のベストシーズンということになります。
    ですが、コモドドラゴンの生態は、マンタやウミガメとは違いますので、コモドドラゴン見学のベストシーズンがあるわけです。

    結論を先に言ってしまうと、コモド島およびリンチャ島でコモドドラゴンを観察するための最適な時期は、4月から5月、および9月から11月です。



    インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州に位置するコモド国立公園は、世界最大のトカゲであるコモドドラゴンが生息する唯一の場所として知られています。この地域を訪れて野生の個体を間近に観察しようとする際、最も重要な判断材料となるのは現地の気候とともに、コモドドラゴンの生態です。一般的に観光は乾季が適していると言われますが、その中でもコモドドラゴン見学の場合、個体との遭遇率が高まる時期と、彼らが生態学的な理由から姿を消す時期が存在します。

    コモド国立公園の気候特性

    コモド島やリンチャ島を含む一帯は、インドネシアの中でも特に乾燥した気候を持つ地域です。12月から3月にかけては北西季節風の影響で雨季となり、島々は青々とした緑に覆われますが、この時期は激しい降雨や海上のしけにより、島へのアクセス自体が制限されることも珍しくありません。また、たとえ晴れていても、草木が茂るため、地上で活動するコモドドラゴンを見つける難易度も上がります。また、保護色を持つために見つけにくい点も、この時期の観察にはあまり適していないといえます。

    4月に入ると雨が止み、本格的な乾季が始まります。この時期の大きな特徴は、雨季の間に蓄えられた水分によって島全体がまだ鮮やかな緑を保っている点です。景色が非常に美しく、気温も本格的な酷暑に達する前であるため、トレッキングをしながら観察を続けるには最適な環境が整います。コモドドラゴンは変温動物であるため、朝の涼しい時間帯には体温を上げるために開けた場所で日光浴をする姿が多く見られます。5月にかけて徐々に地面の水分が失われ、草が黄色く色づき始めると、視界を遮るものが減るため、さらに個体の発見が容易になります。


    繁殖期におけるコモドドラゴンの行動変化

    6月から8月にかけては、コモド国立公園における乾季の真っ只中であり、観光客も多く訪れる時期ですが、コモドドラゴンの観察という目的においては実はベストな時期ではありません。この3ヶ月間は彼らにとって重要な繁殖シーズンに当たります。オスたちはメスを巡って激しい闘争を繰り広げ、繁殖行動のために多くの個体は人里から離れた森の奥深くや起伏の激しい山地へと移動してしまいます。

    特に7月から8月にかけては、受精したメスが産卵のための場所探しに没頭します。彼女たちの約6割はツカツクリという鳥が作った古い巣穴などを利用するのですが、深く穴を掘り、卵を守るためにその周辺に留まります。この時期、観光客が日常的に歩くトレッキングコース沿いや、水場、海岸付近で見られる個体数は目に見えて減少します。



    繁殖に集中している個体は警戒心も高く、茂みに隠れてじっとしていることが多いため、広大な敷地内で彼らを探し出すのは非常に困難になります。この生態的な特性を理解せずに訪問すると、期待していたような遭遇が得られない可能性があります。

    現地で取材をしている限りでは、コモドドラゴンがまったく見られない日というのは年に数えるほどないものと思われますが、いずれにしても7月から8月は個体数が減るということは認識しておいても良いかと思います。


    9月からはまた活発に見られる

    繁殖活動が一段落する9月になると、コモドドラゴンたちは再び活発に餌を求めて移動を始めます。9月から11月にかけては、島は完全に乾燥し、サバンナのような茶褐色の風景に一変します。この時期が第2のベストシーズンとされる最大の理由は、島内の水資源が極端に不足することにあります。

    獲物となるシカや水牛が集まる数少ない水場には、それを狙うコモドドラゴンたちも必然的に集結します。草が枯れ果てて見通しが良くなっているため、遠くからでも彼らの動きを捉えやすくなります。また、10月を過ぎると気温がかなり上昇しますが、コモドドラゴンは体温調整のために大きな木の下や岩陰で休息を取ることが増えます。ガイドの案内があれば、こうした特定の休息場所で、動かずにじっとしている巨大な個体を確実に観察できる可能性が高まります。11月は雨季が始まる直前で、非常に乾燥が進んだ状態となりますが、まだ活動量は維持されており、迫力ある姿を目にする機会に恵まれます。


    夏休みにコモド観光をする場合には早朝を狙え

    コモドドラゴンは6月から繁殖に入り、7月から8月にかけては見られる個体数が減少すると言いましたが、そうは言ってもこの時期は日本の夏休みにあたり、またコモド島観光においても1年でもっとも人気のあるシーズンとなります。

    つまり、この時期を避けるというのも難しいのです。特に家族連れ、こども連れであれば、夏休みにコモドドラゴン見学をしたいという方は多いでしょう。
    そこで、おすすめなのは、プライベートツアーにして、なるべく早い時間にコモドドラゴン見学を入れると良いでしょう。

    コモドドラゴンは早朝にもっとも活発で、水場に現れたり、獲物を捕獲したりするのも大抵朝のうちです。日中は気温が上がりますし、食事をした後であればお腹がいっぱいで動かなくなります。
    そのため、朝イチにでもコモド島やリンチャ島に行って、先にコモドドラゴンを観てしまう。そのあとで、各種アクティビティを楽しむと良いと思います。

    コモド島をめぐるアイランドホッピングでは、いくつもの島を立ち寄りますが、昼食をコモド島で食べることが多いために、どうしても昼時まえにコモド島に着くような行程になっています。
    混載ツアーですと、行程の希望を出すことはできませんが、プライベートチャーターであれば「涼しいうちに先にコモドドラゴンを観たい」ということも可能です。
    夏休みにコモドドラゴンを最優先で見たいという人は、こういう行程を組んでくれるツアー会社に依頼するというのもひとつの方法でしょう。


    よかったらシェアしてね!
    目次