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    コモドドラゴンの寿命は?

    コモドドラゴンの寿命は野生下で約20~30年、飼育下では最長で40年近く生きた記録があります。以下では、その理由や背景を詳しく説明してみたいと思います。

    コモドドラゴンは、インドネシアのコモド島、リンチャ島、フローレス島西北部など限られた地域にのみ生息する世界最大のトカゲです。その巨大な体格や捕食者としての強さから、寿命についても関心を持たれることが多い生き物です。

    コモドドラゴンは厳しい生存競争にさらされている

    まず野生下での寿命についてですが、一般的には20年から30年程度とされています。野生のコモドドラゴンは、幼体期に非常に高い死亡率を示します。生まれた直後の個体は、他の捕食者だけでなく、成体のコモドドラゴンに捕食されることもあり、成獣まで成長できる個体は限られています。この幼体期の厳しい生存競争を乗り越えた個体のみが、長い寿命を得ることになります。

    実際、エビデンスの残る記録を調べると以下の年齢まで生きたことが確認できます。

    ・30年以上生きた飼育個体の記録は複数存在する
    ・40年近い飼育例については報告はあるが、詳細な検証はなされていない

    そして、最新の研究では、50歳ぐらいまで生きるだろうとされています。
    いずれにしても、データが少なく正確なことは言えないということになりそうです。

    さて、コモドドラゴンは成体になった後も、野生では常に危険と隣り合わせです。縄張り争いによる怪我、獲物との衝突、食料不足、寄生虫や感染症などが寿命に影響します。特にオス同士の争いは激しく、深刻な外傷を負うことも珍しくありません。そのため、理論上はもっと長く生きられる可能性があっても、自然環境下では30年を超えて生きる個体は多くないと考えられています。

    飼育下の個体の方が長生きする

    一方、飼育下での寿命は野生よりも長くなる傾向があります。動物園などの管理された環境では、安定した食事、外敵のいない生活、怪我や病気に対する獣医的ケアが提供されます。このため、30年以上生存する例が複数報告されており、記録上では40年近く生きたとされる個体も存在します。

    ただし、コモドドラゴンは比較的近年まで詳しい飼育記録が少なかった動物でもあります。そのため、飼育下における最高寿命については、確実な裏付けを持つデータが限られています。40年以上生きたという説については報告例はあるものの、上述した通りすべてが同一基準で検証されたものではない点には注意が必要です。

    ちなみに、東山動植物園にやってきた「タロウくん」は2025年時点で14際ですので、まだまだ元気な姿が見られそうですね。

    性別による寿命は統計がない

    寿命に影響する要因として、性別や体格も関係します。一般的にオスの方が大型化しますが、その分、縄張り争いや交尾期の競争に関わる機会が多く、結果として怪我のリスクも高くなります。メスは比較的争いに巻き込まれることが少ないものの、産卵に伴う体力消耗という別の負担を抱えています。どちらが長生きするかについては、明確な統計は存在していません。

    また、コモドドラゴンは変温動物であり、代謝が哺乳類よりも低いことも、比較的長寿である理由の1つと考えられています。エネルギー消費が少なく、成体になると頻繁に食事を必要としない点も、長期生存に寄与していると見られています。

    まとめ

    まとめますと、現在確認できる事実として言えるのは、野生のコモドドラゴンはおおむね20年から30年、飼育下では環境次第で30年以上、最長で40年近く生きる可能性があるという点です。それ以上の寿命については、確証のあるデータが存在しないため断定はできません。

    コモドドラゴンの寿命は、その生態や生きる環境を理解するうえで重要な指標でもあります。観光や学術の視点から見ても、この生き物がいかに過酷な自然の中で長い時間を生き抜いているかを知ることは、コモド諸島という場所そのものを理解する手がかりになります。

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